「読書の秋」
「スポーツの秋」
「芸術の秋」
など秋はとても暮らしやすい季節です。

その中でも何と言っても
「食欲の秋」
は私たちにとっては楽しみの一つですよね。

「目黒のさんま祭り」は特に有名ですね。

サンマなどの青魚が健康に良いことは、よく知られています。
血液がサラサラになる効果があることが、その代表例ですね。

皆さんは週に何回程度魚を食べますか?
私は余り食べていないのが現状です。
どうしてもガッツリ食べられる肉類に行きがちです。
魚よりも肉のほうが、料理も簡単なのも理由の一つかもしれません。

今回は食欲の秋の中から青魚に絞って、健康について考えていきたいと思います。

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青魚の健康効果

青魚と一括りにしましたが、青魚とはどのような魚を指すのでしょうか。

青魚は寿司屋さんでいう光ものの魚を指します。
アジやサバなどがそうですね。

他にも身は赤いですが、体が光っているものも光ものです。
マグロやカツオがそうです。

sanma

その青魚の中でも秋の味覚と言えば、やはりサンマでしょう。
中でもサンマの塩焼きは美味しいだけでなく、健康面でも様々な効果が期待できます。

ちなみにサンマを買うときには
・目が赤くない
・クチバシが黄色い
・背中が盛り上がり太っている
この三つのポイントをクリアしているサンマが新鮮で美味しいそうですよ。

青魚の脂は健康効果が高い

まず一つめです。
サンマの皮の下には脂が多く含まれています。
皮と身を食べることによって、十分な脂を摂取できるのです。

脂と言われると身体に悪いイメージがどうしても付いてきますが、この青魚の脂こそが健康に効果的なのです。

青魚の脂は、動物の脂とは質は違います。
豚肉の脂などはすぐに固まってしまいますが、青魚の脂は液体の状態を長く保ちます。

この固まらない脂がポイントです。
魚の脂が固まらないのは、不飽和脂肪酸が多いためです。
反対に豚肉の脂は飽和脂肪酸が多いため固まりやすくなります。
サラサラの不飽和脂肪酸にはEPAやDHAが多く含まれています。

EPAやDHAという単語は皆さんも耳にしたことがあると思います。

EPAで血液サラサラ

EPAは血液の血小板の中などに含まれている成分です。
EPAの量が少ないと、血小板が固まりやすくなり血液が滞りやすくなります。
EPAを多く摂取すると、血小板のEPAも増えて血液をサラサラにしてくれます。
EPAが有名な血液サラサラの理由だったのですね。

富山県氷見市の漁村部と農村部の人々の血管年齢を比べたところ、漁村部のほうが7歳も若かったという研究結果もあります。

DHAで認知症予防

DHAは脳の神経伝達の効率を高めて認知症を予防する効果が期待できます。

実際に
「1年間DHAを摂取したグループ」

「1年間DHAを摂取していないグループ」
の計算能力の変化を調べたところ、
「DHAを摂取すると計算能力が上がり、摂取しないと逆に減ってしまう」という研究結果が出たそうです。

最近ではEPAとDHAには、骨を強くする効果もあると言われています。
骨量が減る更年期の女性にもオススメです。

青魚の内臓は栄養満点

続いてサンマの塩焼きをおすすめする二つめの理由です。

サンマの塩焼きと言えば、ワタでお馴染みの内臓です。
サンマは内臓も食べることができます。
苦味が強く癖の強い味ですが、この内臓が大好きな方も多いと思います。
この内臓に様々な栄養成分が含まれているのです。
ワタにはビタミンやアミノ酸が豊富に含まれていますので、残さず食べましょう!

ちなみにサンマには胃がなく排出するまでの時間が短いため、ワタに臭みがないそうです。

マグロ・サバ・アジの健康効果も紹介

他にも青魚には様々な健康効果が期待できます。
サンマ以外の料理も紹介していきたいと思います。

tuna

疲れが溜まっている人にオススメなのは、マグロの刺身です。
マグロには疲労回復に効果のあるアンセリンという成分が多く含まれています。
アンセリンは回遊魚に多く含まれている持久力を維持するパワーだと考えられています。

貧血気味の人にオススメなのは、サバの塩焼きです。
サバには、ビタミンB12が多く含まれています。
ビタミンB12が血液循環の改善に大きく役立ちます。

他にはアジにはタウリンが多く含まれています。
タウリンには肝機能を改善しアルコール代謝を助ける役割があります。

青魚にはたくさんの健康効果があるのですね。
魚を食べない国は食べる国より平均寿命が短いことも実はわかっているそうです。

日本人の魚の摂取量は2006年を境に肉と逆転して低下傾向にあります。
日本人として私たちも魚を食に取り入れることを、忘れないようにしなければいけませんね。

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