京都、会津などは幕末好きにとても人気のスポットです。
しかし東京にも幕末を感じることのできるスポットは多くあります。

今回は銀座駅・築地駅の幕末スポットを紹介したいと思います。
幕末の匂いを全く感じさせない街ですが、よく見ると幕末がこぼれています。

東京在住の方は、京都を訪れる前に身近な歴史スポットを旅してみてはいかがでしょうか。

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鏡新明智流・士学館(銀座駅)

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士学館

住所:東京都中央区銀座1-25~27

江戸後期に鏡新明智流の剣客である桃井春蔵が現在の銀座1丁目付近に士学館を設立しました。
江戸の三大道場として知られています。
「技の千葉」(北辰一刀流・玄武館の千葉栄次郎)、「力の斎藤」(神道無念流・練兵館の斎藤新太郎)と並んで「位の桃井」と称されました。
品格第一を貫いたことで「位は桃井」と呼ばれるようになったようです。

士学館は土佐藩とのつながりが強く、塾頭を務めた武市半平太の他にも岡田以蔵や中岡慎太郎もここで学びました。
坂本龍馬のいとこでニコライ堂で日本人初の司祭となった山本琢磨もここで学んでいます。

銀座駅の他に、新富町駅もアクセスには便利です。
現在は京橋プラザ前の公園に小さな看板が出ています。

佐久間象山砲術塾跡(東銀座駅)

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佐久間象山砲術塾跡

住所:中央区銀座6-15

佐久間象山は海防の必要性を感じ蘭学を学びます。
そして1851年に兵学塾を開きました。
広さはは二十坪程で、常に三十~四十人の人たちが学んでいたと言われています。
門弟には勝海舟・吉田松陰・坂本龍馬・橋本左内・河井継之助などのそうそうたる顔ぶれがそろいます。

しかし、1854年に吉田松陰のアメリカ密航事件に佐久間象山が関わったとされて、象山は国許に蟄居を命じられてしまいます。
それと同時に塾も閉鎖されてしまいます。

この表式の隣には、渋沢栄一の屋敷跡を示す表式もたっています。

土佐藩築地邸跡(新富町駅/築地駅)

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土佐藩築地邸跡

住所:中央区築地1-1

現在は埋め立て地となっているこの辺りは、かつては土佐藩山内家の屋敷がありました。

この地は江戸時代前期に埋立てられて、武家地や町人地となりました。
その後1826年にこの一帯の土地がまとめられ土佐藩山内家が拝領しました。
1856年、2度目の剣術修行のために江戸を訪れた坂本龍馬は武市半平太と共にここで暮らしています。
ここから武市半平太は士学館へ、坂本龍馬は千葉定吉道場へと通いました。

大政奉還について論議されたのもこの場所です。

この説明版は中央区役所の左側敷地内にあります。

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