楽器にスポットを当ててクラシック音楽を楽しむテーマ、今回はフルート編です。

フルートは木管楽器を代表する楽器です。
かつてはフルートとは単純に笛のことを指しており、17世紀~18世紀半ばまでは縦笛のことをフルートと指すことが多かったそうです。
現在のフルートは19世紀半ばに、ドイツ人フルート奏者で楽器製作者でもあったテオバルト・ベームにより大幅に改良されたものです。

モーツァルトはフルートが好きではなかったとのエピソードが残っていますが、それはフルートが音程の安定しない未完成な楽器だったからとも言われています。

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フルートの音色が楽しめるクラシック音楽の名曲

ビゼーの組曲「アルルの女」より メヌエット


ビゼーが1872年に作曲した作品で、「カルメン」とともに彼を代表する作品です。
全27曲で構成されていましたが、現在では組曲として演奏されています。

この「アルルの女」は元々は劇に音楽を付けたものです。
音楽はとても美しいのですが、物語の内容は悲劇的です。
アルルの女に一目ぼれをした男性が嫉妬に狂い、最後に高い塔から身を投げて自ら命をたってしまいます。

今ではとても人気の高い作品ですが、この作品の人気が高まったのはビゼーが亡くなった後でした。

こちらの演奏は小澤征爾さん指揮によるものです。

バッハの「管弦楽組曲」第2番よりポロネーズ


ヨハン・ゼバスティアン・バッハの「管弦楽組曲」はブランデンブルク協奏曲と並んで、代表的な管弦楽作品の一つです。
独立した4組曲から成っており、宮廷音楽の集大成の作品、そしてフランス風序曲形式の一つの完成体として評価されています。

ヴァイマル(1708年-1717年)時代とケーテン時代(1717年-1723年)に作曲されたものだと考えられています。

モーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」


この作品は、モーツァルトが家庭教師をしていた家の娘の結婚式のために書かれた作品で、1778年に作曲されました。
娘はハープ奏者で、その父親がフルートの愛好家であったためにこの曲が書かれたと言われています。

フルート嫌いと伝えられているモーツァルトですが、もちろんとても美しい曲が奏でられています。
またハープが主役となる作品が少ないため、ハープ奏者にとっては重要なレパートリーにすべき作品の一つでもあります。

ドップラー「ハンガリー田園幻想曲」


ハンガリー人の作曲家であるドップラーは今でこそフルート曲で有名ですが、生前はオペラやバレエの作曲家として知られていました。
彼の死後にフルート曲は再評価されるようになり、今ではこの「ハンガリー田園幻想曲」は彼の作品の中でも最も有名な曲となりました。
ドップラー自らがフルート奏者だったこともあり、フルートの魅力がたっぷり詰まった作品です。

作品年は不確かですが、おそらくドップラーがブダペスト歌劇場のフルート奏者を務めていた時期の作品ではないかと言われています。

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