吹奏楽の名曲「ローマの噴水」(レスピーギ作曲)の解説

吹奏楽の名曲シリーズ、今回はレスピーギ作曲の「ローマの噴水」を紹介したいと思います。

レスピーギは作曲家として有名ですが、20代後半まではヴァイオリン奏者・ヴィオラ奏者として活動していました。
ロシア帝国劇場管弦楽団では首席ヴィオラ奏者を、ムジェッリーニ五重奏団では第1ヴァイオリン奏者を務めました。

その後作曲家としても頭角を現し、ようやく30台半ば(1913年)でイタリアのローマのサンタ・チェチーリア音楽院作曲科の教授に任命されます。
最終的には院長に就任し1935年まで職を全うし晩年までローマで暮らしました。
「ローマの噴水」はローマで教授の職に就いてから3年後の1916年の作品です。

レスピーギの「ローマの噴水」は吹奏楽で演奏されることも多くありますが、元々はオーケストラによる交響詩です。

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ローマの噴水を音楽にした

レスピーギの「ローマの噴水」は1916年に作曲された交響詩です。
後に作曲された「ローマの松」(1924年)「ローマの祭り」(1928年)と3つ合わせて「ローマ三部作」とも呼ばれています。

交響詩ですが古典的な4楽章をとっており、4か所のローマの噴水をテーマにした音楽となっています。
1917年にローマで初演されましたが、残念ながら失敗に終わりレスピーギはひどく落ち込んだそうです。
しかし翌年のミラノでの再演は大成功を収め、これをきっかけに作曲家としても名声を得ていきます。

ここでは4つの噴水についても簡単に紹介したいと思います。
夜明け、朝、昼、夕方の4つの時間帯が表現されており、全曲は途切れることなく演奏されます。
一般的なオーケストラの編成の他に、ピアノ・チェレスタ・パイプオルガンなども加わります。

第1部 夜明けのジュリアの谷の噴水

残りの3つの場所はわかっているのですが、このジュリアの谷の噴水だけはどこを指しているのかわかりません。
曲の最初を飾り、夜明けの噴水を描いています。

第2部 朝のトリトンの噴水

トリトンの噴水

トリトンの噴水


これはバルベリーニ広場のベルニーニ作のトリトンの噴水です。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini/1598年~1680年)は、バロックの時期を代表するイタリアの芸術家(彫刻家・建築家・画家)です。
作曲家のベッリーニ(Bellini)とは異なります。

トリトンはネプチューンの息子で、下半身が魚、上半身が人という身体をしています。
嵐に巻き込まれた船をホラ貝を吹くことでで助けてくれる神様です。
この噴水にはその様子のトリトンを見ることが出来ますね。

ほら貝を吹く音を曲中ではホルンで表現しています。

第3部 真昼のトレヴィの泉

トレヴィの泉

トレヴィの泉


トレヴィの泉は、ローマにあるバロック時代の人工の噴水です。
とても大きな噴水で観光名所としても有名です。
イタリアに行ったことはなくとも、テレビでこの風景を見たことがある方は多いのではないでしょうか。

音楽はネプチューンの新たな勝利を告げる凱旋式に導かれて始まります。
トレヴィの泉の中央にそびえたつ像がネプチューンです。

第4部 黄昏のメディチ荘の噴水

メディチ荘の噴水

メディチ荘の噴水

メディチ荘はローマ市街が一望できる丘の上にたっています。
夕方のメディチ荘の噴水の様子を描いており、小鳥のさえずりや木の葉のささやきを音楽で表現しています。

レスピーギ「ローマの噴水」の吹奏楽の演奏


横浜楽友協会吹奏楽団の演奏

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