声楽を勉強すると決まって初めに練習するのが「イタリア古典歌曲」です。

ここでは、その中から「Amarilli(アマリッリ)」の名演の聴き比べてみたいと思います。
「アマリッリ」は、ジュリオ・カッチーニによって作曲されました。
カッチーニはルネサンスからバロックにかけてのイタリアの作曲家です。
彼らによってオペラの歴史は始まりました。

チェチーリア・バルトリの「Amarilli(アマリッリ)」

チェチーリア・バルトリ(Cecilia Bartoli)は1966年生まれのイタリアのメゾソプラノ歌手です。
実力・人気共に備えたクラシック界のスーパースターの一人です。
グラミー賞(2011年)をはじめとした多くの賞も受賞しています。

フィリップ・ジャルスキーの「Amarilli(アマリッリ)」

フィリップ・ジャルスキー(Philippe Jaroussky)は1978年生まれのフランスのカウンターテナー歌手です。
数々の賞も受賞しており、そのよどみのない美しい声で世界中で人気を博しています。
バロック時代の音楽とカウンターテナーの美しい声が重なると、独特の澄んだ世界観が広がります。
また、歌に転向する前はヴェルサイユ地方国立音楽院でヴァイオリンを専攻し主席で卒業しています。

ベニャミーノ・ジーリの「Amarilli(アマリッリ)」

ベニャミーノ・ジーリ(Beniamino Gigli/1890年~1957年)は、オペラの歴史に残る偉大なテノール歌手の一人です。
イタリア人ではありますが、メトロポリタン歌劇場で長年活躍しました。
メトロポリタン歌劇場とギャラで揉めてからは、故郷のイタリアをはじめヨーロッパや南米でも活躍しました。
クラシックファン歴の長い方たちの中では、「最も大好きなテノール」にジーリを挙げる方も少なくありません。

レナート・ブルゾンの「Amarilli(アマリッリ)」

度々来日していることから日本でもお馴染みの名バリトン、レナート・ブルゾンによる「Amarilli(アマリッリ)」です。
ヴェルディのオペラを得意としており、この曲でも豊かで美しい声を聴かせてくれています。

マルセロ・アルバレスの「Amarilli(アマリッリ)」

今現在メトロポリタン歌劇場へ度々登場している現役のテノール歌手、マルセロ・アルバレスの「Amarilli(アマリッリ)」です。
この曲が演奏された頃はリリックな声で人気を博していましたが、最近ではより力強い声に変わってきています。
「ボエーム」「ルチア」など国内でもDVDが発売されています。

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