「Le violette」はアレッサンドロ・スカルラッティによって作曲されました。

アレッサンドロ・スカルラッティ(Alessandro Scarlatti/1660年~1725年)はバロック時代の作曲家で59ものオペラを作曲しました。
彼は今日では「Le violette」の他にも「Sento nel core」「Già il sole dal Gange」「Se tu della mia morte」の作曲者としてもよく知られています。

ここでは「Le violette」の名演の聴き比べてみたいと思います。

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アルフレード・クラウスの「Le violette」

アルフレード・クラウス(Alfredo Kraus/1927年~1999年)はスペインのテノール歌手で、20世紀を代表するオペラ歌手です。
その優れた発声法と輝かしい声で、音楽愛好家からはもちろん演奏家からも愛されている歌手です。
1992年に母国で開催されたバルセロナオリンピックの開会式では、オリンピック賛歌を独唱しました。
テクニックや声の調子を維持するためにレパートリーを絞り、晩年まで美しい声を保ち続けました。
日本にも幾度か来日しその偉大な声を聴かせてくれたのも印象的です。

マリア・バーヨの「Le violette」

マリア・バーヨ(María Bayo)は、1961年生まれのスペインのソプラノ歌手です。
元々はクラシックギターを勉強していましたが、その後歌手として転身しました。
透明感のある美しい歌声は、まさに天上から響いてくるかのようです。

ルチアーノ・パヴァロッティの「Le violette」

ルチアーノ・パヴァロッティ(Luciano Pavarotti/1935年~2007年)はイタリアのテノール歌手です。
荒川静香さんのオリンピックでの競技で「誰も寝てはならぬ」が使われてから、元々人気のあった彼の日本での認知度はさらに高まりました。
パヴァロッティと言えば「キング・オブ・ハイC」と呼ばれるように圧倒的な輝かしい高音が印象的ですが、イタリア歌曲ももちろんとても美しく演奏しています。
3大テノールの中で唯一のイタリア人です。

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