「I Just Called to Say I Love You(心の愛)」はスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)を代表する曲の一つで、世代を超えて全世界で愛されている曲です。

1984年に映画「ウーマン・イン・レッド」のサウンドトラックの1曲としてリリースされ、アカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞しました。
さらにはシングルとしても発売され、多くの国のチャートで1位を記録しています。
また元々は2人組の日本のフォークソング・グループであるブレッド&バターに提供されるはずだったという裏話もあります。

ここではそんな「I Just Called to Say I Love You(心の愛)」のオリジナルとカバーの聴き比べをしてみたいと思います。

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スティーヴィー・ワンダーの「I Just Called to Say I Love You」


まずはオリジナルのスティーヴィー・ワンダーによる「I Just Called to Say I Love You」です。
イントロを聴くだけでその音楽の世界観に入ってしまいますね。
こちらは1995年のロンドンでの映像です。
1995年にリリースされた「カンバセーション・ピース」のプロモーションでロンドンを訪れたときの演奏で、観客は200人にも満たない贅沢なライブです。

アンドレア・ボチェッリの「I Just Called to Say I Love You」


こちらはクラシックのテノール歌手、アンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli)による「I Just Called to Say I Love You」です。
イタリア人のテノール歌手らしい太陽のような輝きのある歌声がこの曲にとてもよくマッチしています。
またクラシックの歌手ですがクラシックスタイルの違和感のある歌い方ではないので、楽曲の美しさを堪能できます。
素晴らしい歌手はどんなジャンルでも美しい響きを聴かせてくれます。
客席で聴いているスティーヴィー・ワンダーもとても印象的です。

Freddy Fenderの「I Just Called to Say I Love You」


1975年にリリースした「Before the Next Teardrop Falls」のヒットで知られるFreddy Fenderによる「I Just Called to Say I Love You」は、曲の雰囲気をがらりと変えてくれます。
カントリー色豊かなアレンジで暖かみのある歌い方はアメリカの田舎町を想像させてくれます。
少し枯れた声もとても魅力的です。

クルミンの「I Just Called to Say I Love You」


ブラジルはサンパウロ出身のシンガー・ソングライター、クルミン(Curumin)の「I Just Called to Say I Love You」はとてもシンプルで透明感のあるアレンジです。
独特の世界観で観客を魅了しています。
日系2世とスペイン系の両親を持つ彼は、デビュー・アルバムでスティーヴィー・ワンダー「You Haven't Done Nothing」を収録するなどのスティーヴィーのファンでもあります。
少しピッチが定まらないのは愛嬌としましょう。

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