田舎の素晴らしさが見直されている近年、田舎へ移住して暮らすことにスポットが当たりはじめています。
また移住することで補助金等が資金される地方も多くあります。

様々な条件をクリアする必要はありますが、例えば長野県大町市や北海道鶴居村ではその土地で起業・経営することで最大500万円の補助金が支給されます。
島根県飯南町では農業を営むことで、また長崎県五島市では漁師に弟子入りすることで毎月12万円もの額が支給されています。
また手軽なところで言うと、引越し資金を提供してくれる街もあります。
過疎化の進む街にとっても、若い人材はとても貴重なのでしょう。

また自然を謳歌するために地方へ移住する方もよくニュースになりますね。

ここではそんな田舎暮らしのメリットやデメリットについて考えてみたいと思います。
ただいざ移住するとなると、気になるのはメリットよりやはりデメリットです。
デメリットを中心にここでは書こうと思います。
※地方の情報は投稿時のものです。

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田舎暮らしのメリット

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子供にとって良い環境である

自然が多いことはもちろんのこと、都会と比べて田舎は「悪い情報」が入りにくい環境です。

幼少期から小学生の頃は、自然の中で駆け回ることができます。
夏は都会ではできない「カブト虫とり」「河で遊ぶ」などができます。
「釣り」も田舎ならではの楽しみですね。

中学生~高校生にかけては、大人からの「危険な誘惑」と距離を置くことが出来ます。
都会では若者が手に入れようと思ったら簡単にドラッグ等にも手を出せてしまいます。
そのような環境から離れるに越したことはありません。

田舎ならではの職業・環境につける

農業・漁業・林業とした職業を求めるのであれば、都会より田舎の方が多くの求人があります。
多くの地方では過疎化が進み後継者に困っている状況です。

前述の通り補助金制度を実施している街も多くあります。

ストレス社会から解放される

都会のストレス社会に嫌気を指して移住を考える方も多くいます。
「都会のサラリーマン生活」より「人と人との繋がりを大切にした人間的活動」に重きを置く場合は、移住も選択肢かもしれません。

自治会・町内会

ただ「人づきあいが苦手」な場合は、田舎暮らしがかえってストレスに感じることもあります。
都会では経験しなかった自治会・町内会などもその一つです。

都会では好き勝手生活できても田舎ではそうはいかないことはよくあります。

田舎ならではの趣味が持てる

ハイキングや釣り、自然を題材にした写真・絵、サーフィン、農園などの田舎ならではの趣味が持てます。
またゴルフが元々趣味だった場合は、都会に比べるとかなり安い値段でゴルフが楽しめます。

ゆったりとした時間が過ごせる

毎日の時間をゆったりと過ごしたくて移住する人も多くいます。
毎日着飾る必要も少なくなりますし、夜は遊ぶ場所が少ないため健康的なライフサイクルにもなりがちです。

ただ人間関係が親密なゆえに、見栄を張る人も多いのは都会とは余り変わらないかもしれません。

田舎暮らしのデメリット

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娯楽施設が少ない

田舎では都会に比べて娯楽施設がとても少ないです。
短期間の暮らしでは田舎の風景などが新鮮に見えても、長期的視点で見るとそれに飽きてしますこともあります。
特に「夜の繁華街」などを満喫していた都会暮らしの人にとってはギャップは大きいはずです。

自分のこれまでのライフスタイルと照らし合わせて、その暮らしが本当に自分に適しているかじっくりと検討する必要があるでしょう。

職業が限定される

田舎では当然ですが職業が限定されます。
そして、多くの選択肢があるわけではないので、同じ職場に中長期的に務める可能性が高くなります。
生活の多くを職場で過ごしますので、自分の本当に働きたい環境がそこにあるのかを熟考する必要があります。

また「仕事に対する考え方・モチベーション」も都会でバリバリ働いていた方にとっては大きなギャップを感じることも多いかもしれません。
場合によっては全てをリセットして、新しい自分としてスタートする必要も出てくるでしょう。

南国や北国は要注意

そこで長年暮らしていない人にとって、猛暑や極寒は予想以上の厳しさがあります。
そこで骨を埋める覚悟で移住する場合は、体験移住のような形で一番厳しい季節に1カ月などの短期移住を検討してみるのも手です。

ちなみに、とても低価格で移住体験を実施している街もあります。
例えば長崎県五島市では3か月も家賃が無料だそうです。

生活に変化が少ない

当然ですが都会に比べて毎日の生活に変化は少なくなります。
同じような毎日を幸せと感じる人もいれば、変化を求める人もいます。

教育ママ・パパには不向き

子供にしっかりとした学習教育を受けさせたい場合は、田舎は当然不利になります。
塾などの競争も少ないため、優秀な学習塾が近くにないこともあります。

また子供同士の競争も少ないため、子供は自分との戦いで一人で勉強をしなければいけないこともあります。
子供にとって一緒に勉強をする友人がいるかいないかは、成績を伸ばすためにはとても大きな要因です。
「一流大学に行かせたい!」などの場合は、環境的には都会が断然有利でしょう。

郷に入っては郷に従え

「郷に入っては郷に従え」という言葉がありますが、実際にその場所のしきたりは住んでみないとわからないこともあります。
そういう意味では、少なからず移住にはリスクがあると言えそうです。

地域ならではのルールにストレスを感じ、反対に都会生活よりもストレスを感じてしまうこともあります。

田舎暮らしでの心構え

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豊かさは「お金」ではない

平均賃金の違いからもわかるように、田舎へ引っ越すと収入は減ることがほとんどです。
自分たちの生活の豊かさをどこに置くかを明確にしておきたいところです。

ただ田舎で生活をするに当たって「ギリギリの生活」だと、その環境を楽しむ暇もなく「ただ働くだけ」になってしまうこともあります。
豊かさはお金ではないとはいえ、生活する当ては移住する前に探すべきでしょう。

予め必要な経費を算出しておく

「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、生活に必要な額はあらかじめ算出しておく必要があります。
家賃・食費等は大方予想できますが、交際費・ガソリン代・教育費など自分の予想以上に出費がかさむこともあります。
また家賃も意外と都市部と余り変わらないこともしばしばですし、競争率が低いためスーパーや家電店などの価格も都会に比べると高いこともよくあります。

また町内会費などをはじめとした地方独自の出費がかさむこともあります。
これらの出費は必須ではありませんが、ほぼ強制的に徴収している地域もあります。

家庭を持っている方は特に丁寧に算出しておいた方がよいでしょう。

家族全員で十分に話し合う

都会と田舎の暮らしではライフスタイルが大きく異なります。
反対に言えば、家族に都会暮らしが好きな人がいる場合は、田舎に移住することで家族間で歪が生まれるかもしれません。

「移住しなければ家族はバラバラにならなかったのに」とならないためにも、家族全員の意見を尊重すべきでしょう。
反対する人がいる場合は、移住には慎重になったほうがいいこともあります。

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