程度の差はあれ、ほとんどの方は腹痛に悩んだことがあると思います。
男性のほうが割合としては、その頻度は多いでしょうか。

厚生労働省の調査では
20代以上の5人に1人
50代以上の3人に1人
は胃の不調を抱えているそうです。

先日、駆け込みドクターでも
「お腹が痛い」
ときの常識について特集が組まれていました。

初耳の話も多く、また多くの方が勘違いしているかもしれないことも取り上げられていました。
お腹の痛み、胃の痛みはとても身近なものなので是非知識を整理しておきたいですね。

今回は、お腹の痛みについて書いていきたいと思います。

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まずは胃の勉強

まずは腹痛の前に、そもそもの胃の勉強から始めてみたいと思います。

胃の大きさは、空腹時はこぶし二つ分ほどです。
それが食事をすると最大で28倍に膨れ上がるそうです。

しかし、胃が膨らむと満腹になるわけではありません。
満腹のサインは脳が出します。
脳の満腹中枢が満腹を感じるまでには、20分ほどかかると言われています。

早食いが太る原因はそこにあります。
満腹中枢が働く前に、たくさん食べてしまっているのですね。
食べ過ぎないためにも、ゆっくりと食事をすることが大切です。

ちなみに
「胃下垂の人は太らない」
という噂は嘘だそうです。

胃が通常より下にある原因は、筋力の低下だそうです。
腹筋などが弱いと、胃が下がってしまうのです。
痩せている女性は筋力が弱いため、その傾向があるそうです。

胃下垂の人が太らないのではなく、「痩せている人が胃下垂になりやすい」わけですね。

ちなみに
「牛乳を飲んでからお酒を飲むと悪酔いしない」
という噂も嘘です。
胃に粘膜ができるという噂は皆さんも聞いたことあると思いますが、残念ながら効果は期待できないそうです。

胃が痛い…実は別の場所の恐れあり

「胃が痛い」
と感じても実はそれは別の場所の可能性もあります。

医師は胃が痛いとくる患者さんが来たときには、それ以外の可能性も常に考えているそうです。

それ以外とは、
「虫垂炎(盲腸)・すい炎・心筋梗塞」
です。

虫垂炎は原因は不明です。
虫垂炎と胃の場所は離れていますが、痛みを感じる神経が近くにあります。
そのため盲腸の痛みを胃の痛みと勘違いしてしまうそうです。

すい炎の原因にはお酒の飲み過ぎも考えられます。
すい臓は胃の後ろにあるため、これも胃が痛いと勘違いしてしまうのです。

心筋梗塞は心臓の血管が詰まる病気です。
発症すると胃や肩などの心臓と全く関係のない場所が痛くなることがあります。
これは脳の勘違いによって起こります。

胃が痛いと感じたときは、他の病気も疑う必要があるのです。

胃がもたれたとき、炭酸水を飲むと症状が和らぐ

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では、腹痛のテーマに移ります。

胃もたれの原因の多くは、胃の運動機能が低下し食べ物がちゃんと消化されず胃の中に残ることで起こります。

そういうときには炭酸水です。

炭酸水を飲むと胃の粘膜が刺激されて血流が増加します。
その結果、運動も活発化されて症状の改善も期待できるそうです。

「炭酸水は刺激が強そうで逆に胃に負担がかかるのでは?」
とイメージできそうですが、胃もたれに効くんですね。

逆流性食道炎はキャベツを食べると予防できる

逆流性食道炎は胃酸などが食道に逆流することで起こります。
胸焼けや、胸の強い痛みが症状としてあらわれます。

脂っこい食べ物、味の濃いもの、辛いもの、甘いもの、炭酸飲料の取りすぎなどが原因として考えられています。
食生活が大切だということですね。

炭酸水が先ほどは良いという話をしましたが、炭酸飲料も飲み過ぎはもちろんいけません。

逆流性食道炎に困ったときは、キャベツです。

キャベツはキャベジンが多く含まれています。
キャベツを食べることで、胃酸の過剰分泌を抑えて粘膜が修復されることが期待できます。

キャベツは逆流性食道炎の胸焼けにも効果的とされています。
「キャベツのお代わり自由」のトンカツ屋さんは、よく見かけると思います。
あのキャベツのお代わり自由は、実はとても理にかなったものだったのですね。

キャベジンが名前に含まれている胃薬も思い出されます。
あの薬は胃痛、胃のもたれ、胃のだるさなどの薬でした。

キャベツなどの葉野菜は水に浸けるとシャキシャキになりますが、栄養素を逃がしてしまう恐れがあります。
栄養素のことを考えると、浸けすぎには要注意です。

ピロリ菌に感染すると認知症になりやすい

ピロリ菌は胃炎や胃がんの原因としても考えられていますが、他にも認知症にもなりやすくなるかもしれないそうです。

アメリカのコロンビア大学の研究チームによると、ピロリ菌が脳血管の炎症を引き起こす結果、認知症になりやすくなるそうです。

ピロリ菌はとても恐ろしいものですね。

皆さんも普段の食生活に気をつけて健康な生活を送っていきましょう!
それでも異常を感じたときは、病院に行くことがまずは大切ですね。

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