皆に話したくなるエピソードの紹介です。
今回はモーツァルトの死の謎を取り上げてみようと思います。
天才作曲家の早すぎる死は、いつでも話の種となります。
その天才ゆえに、様々な尾ひれがついて話が出回ることもあります。
その尾ひれも楽しみながら、天才モーツァルトについて想像を膨らませたいですね。
モーツァルトのこぼれ話
モーツァルトは18世紀後半に活躍したオーストリアの作曲家です。
幼少期から天才ぶりを発揮し、神童と呼ばれました。
生涯作曲した数が600曲以上もあります。
モーツァルトは5歳から作曲を始めました。
徹底的に英才教育を受けて、小さいときからヨーロッパ中を旅して演奏を披露していました。
モーツァルトの特徴は、天才肌だということが挙げられます。
楽譜を検証しても下書きをしている要素が全くないそうです。
頭の中に浮かんできたものを、そのまま楽譜にしていたわけです。
また、モーツァルトは若き日のベートーベンと会ったこともあります。
モーツァルトは毒殺されたのか!?
モーツァルトの死でよく言われるものに毒殺説があります。
モーツァルトの晩年は多くの謎に満ちています。
彼が亡くなったのは1791年、フランス革命の時代です。
このときモーツァルトは35歳です。
この頃のモーツァルトの絵画はどれも弱り果てながら作曲をする姿が描かれています。
彼は35歳で短い生涯を終えました。
彼の遺作はレクイエムです。
モツレクと日本では省略されて言われることもあります。
彼は死ぬ直前に
「誰かに毒を盛られた」
と発したと言われています。
モーツァルトは殺されたのでしょうか。
そうだとすると、誰によって殺されたのでしょうか。
モーツァルトの晩年はあまり人気はありませんでした。
彼は共同墓地に入りました。
ベートーベンは葬式に2万人が集まったと言われていますので、全くの逆です。
ひっそりと亡くなってしまったためモーツァルトの死は謎に包まれているのです。
サリエリ説
毒殺の犯人としての一番有名な説は、サリエリです。
サリエリは宮廷学長として権威を持っていた作曲家です。
映画「アマデウス」でお馴染みですね。
サリエリは才能ではモーツァルトに劣ることを自覚していました。
そのサリエリが嫉妬から毒殺したのではないかという説です。
妻コンスタンツェ説
次に挙げられるのが奥さんです。
妻のコンスタンツェですね。
コンスタンツェは悪妻だったと言われています。
コンスタンツェは浪費家で夫の葬儀も怠ったと言われています。
ちなみにモーツァルト自身も浪費家だったそうです。
その他には弟子のジュスマイヤーの毒殺説や、秘密結社フリーメイソンの掟を破ったために暗殺されたなどの説があります。
モーツァルトはフリーメイソンの会員でもありました。
モーツァルトは死の曲の呪いで死んだ!?
モーツァルトの遺作でもあるレクイエムは呪われた曲だと言われています。
モーツァルトが35歳のある日、灰色の服を着た痩せた男が表れました。
彼は
「ある方の愛する人が亡くなってしまった。そこでレクイエムを作って欲しい。」
とモーツァルトに依頼しました。
レクイエムとは死者を悼む鎮魂歌です。
その男は大金を置いたと言います。
しかし、その大金の条件として依頼人の名前は明かせないと言うのです。
また詮索もしてはいけないと言われました。
モーツァルトは曲作りにかかると、体調がみるみる悪くなっていきました。
そして亡くなってしまうのです。
このレクイエムが自分自身のレクイエムとなってしまいました。
この名も名乗らない男が不気味さを呼び、呪われた曲のイメージがついたのです。
実はこの灰色の服を着た痩せた男が誰なのかは、現在ではわかっています。
その名前はフランツ・アントン・ライトゲープです。
ライトゲープはヴァルゼック伯爵の友人だと言われています。
ヴァルゼック伯爵は色々な人に曲を書いてもらって、自分の曲と偽って発表をしていました。
モーツァルトの曲も自分の曲だと言って発表しようとしていたわけです。
お金でなんとかしていたとんでもない人間ですね。
モーツァルトはポークカツレツで死んだ!?
2001年にアメリカの学者がモーツァルトの新たな死因説を発表しました。
モーツァルトはポークカツレツに火をしっかりと通さないまま食べて死んだという説です。
当時のヨーロッパでは豚肉の寄生虫による病気が流行っていました。
モーツァルトも火を十分に通していない豚肉を食べて寄生虫に感染したというのです。
発症44日前にモーツァルトが妻のコンスタンツェへ書いた手紙に、カツレツのことが書かれています。
菌の潜伏機関や発症時期を考えると、この説も考えられるというのです。
さらに2009年に出た新しい説は、「風邪で死んだ」という説です。
当時は風邪をひくと血を抜く習慣がありました。
そのときに血を抜きすぎて死んだのではないかというのです。
死の謎があまりに多すぎて検討もつきませんね。
皆さんも周りの方にこぼれ話として話してみてください!