ポリフェノール、リコピン、β-カロテンなど栄養素の名前は一昔前に比べてよく耳にするようになりました。
野菜の栄養に関する研究はかなりのスピードで進んでいるそうです。
新しい栄養素や効果なども年々発見されています。

秋野菜にもその素晴らしい栄養素がたくさん含まれています。
そこで今回はその中でもエノキタケについて取り上げてみたいと思います。

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エノキタケで血管疾患対策

秋は温度が下がり寒くなってきます。
また夏は暑いために外に出ず運動不足になりがちです。
実は夏の運動不足によって血管は細くなっています。
そんな秋になると増える病気の一つに血管疾患があります。
脳卒中や心筋梗塞を代表とする恐ろしい病気です。

夏に溜まっていたものが秋に身体の異変として現れてしまうわけです。

この血管疾患対策に期待される野菜が「エノキタケ」です。
エノキタケに入っていキノコキトサンという栄養素にその効果が期待されます。
このキノコキトサンは血管がつまる一因である悪玉のLDLコレステロールを排出することを助けてくれるのです。

エノキタケは血管の負担を軽減して心筋梗塞などの病気の予防が期待できるのです。
普段何気無く食べているエノキタケに素晴らしい健康効果があったのですね。

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エノキタケは胃がんのリスクも減らす

またエノキタケを週三回以上食べる人は胃がんのリスクが34%も減少するというデータもあります。
国立がん研究センターと長野県農村工業研究所などが456人を対象にした症例を四年かけて登録したそうです。

エノキタケは値段も安くどのようなスーパーでも売っているので有難いですよね。
家計に優しいので毎日食べることも可能です。

お手頃値段で味も美味しいので無意識にエノキタケをとっている人も多いのではないでしょうか。

エノキタケを食べるときのポイント

エノキタケと言えば、思いつくのは味噌汁や炒め物、鍋などに入れて食べることだと思います。
秋から冬になると、それこそ鍋にエノキタケは必需品ですね。
味噌鍋にも醤油鍋でも何でも合います。
エノキタケの調理方法はたくさんありますね。

しかし調理法によってはエノキタケの栄養素を逃している可能性もあります。
栄養素を逃してしまってはもったいないですね。
栄養素を逃さない方法がありますので、それを守って調理するように心がけましょう。

栄養素を逃さない方法の一つは、
「汁やスープもしっかりの飲み干す」
ことです。
エノキタケの栄養成分のほとんどは水に流れる水溶性の栄養成分です。
ですので調理で溶け出した水分までしっかり取ることが大切なのです。

味噌汁などは飲むので問題ないとは思いますが、鍋などの場合は雑炊などにして水分を逃さずしっかりと取ることがオススメです。

もう一つ大切なことは
「細かく刻んであげる」
ことです。

キノコキトサンは加熱したり細かく刻んであげることで栄養の吸収が高まることがわかっています。
野菜は、野菜の細胞壁に栄養素が多く含まれています。
キノコの細胞壁はとても硬いそうです。
この細胞壁を細かく刻むことで栄養素が外に出て効果的に栄養が取れるようになるそうです。

エノキタケは「包丁でざっくりと大きく切る」のが定番だとは思いますが、栄養のことを考えると細かく刻んで食べたいところです。

エノキタケとセットで大豆も取ろう

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また血管対策として考えると、エノキタケと同時に豆腐などの大豆類を取ることもオススメです。

大豆には大豆タンパク・大豆サポニンという栄養素が含まれています。
これらが中性脂肪やコレステロールの蓄積を抑える効果があるのです。

中性脂肪が増加すると悪玉コレステロールが血管の隙間に入りやすくなります。
そうすると血管に強いダメージを与えて血管疾患が起こりやすい状態になるのです。

血管疾患対策として中性脂肪を減らすことは大切なわけです。

季節の変わり目では私たちの免疫力は低下しがちです。
みなさんもこの秋にエノキタケを効果的にとって健康な生活を送りましょう。

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