高千穂峡は宮崎県屈指の観光スポットとして知られていますが、その高千穂峡へ向かう途中に高千穂神社はあります。
高千穂を訪れた時には「高千穂峡」「天岩戸神社」に加えて、せっかくですので「高千穂神社」と「荒立神社」もセットで観光したいところです。
※荒立神社はあまり知られてはいませんが、芸能の神様として有名で芸能人もたびたび参拝に訪れるスポットです。
高千穂郷八十八社の総杜
高千穂神社は高千穂郷八十八社の総杜で、歴史の深い神社です。
建てられたのは約1900年前の垂仁天皇時代まで遡ります。
また神社本殿と鉄造狛犬一対は国の重要文化財に指定されています。
本殿は1778年に再建されたものです。
農産業・厄祓・縁結びの神
神社には高千穂皇神(たかちほすめがみ)と十社大明神が祀られています。
高千穂皇神は日本神話の日向三代と称される皇祖神とその配偶神のことで6人の神様のことです。
1瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
2木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
3彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
4豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
5鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)
6玉依姫命(たまよりびめのみこと)
十社大明神は神武天皇の皇兄、三毛入野命(みけぬのみこと)とその妻子神9柱の合計10人を指します。
1三毛入野命(みけぬのみこと)
2妃神鵜目姫命(うのめひめのみこと)
3御子太郎命(みこたろうのみこと)
4二郎命(じろうのみこと)
5三郎命(さぶろうのみこと)
6畝見命(うねみのみこと)
7照野命(てるののみこと)
8大戸命(おおとのみこと)
9霊社命(れいしゃのみこと)
10浅良部命(あさらべのみこと)
神様ですので本来の数え方は「人」ではなく、6柱・10柱と数えます。
農産業・厄祓・縁結びなどのご利益があるとして地元の人たちに愛され続けている神社です。
ご神木は必見
ご神木は樹齢800年の杉の木です。
幹周りは7.15メートルで、高さはなんと55メートルもあります。
平成4年3月に宮崎の巨樹百選に認定されました。
800年前に源頼朝の代参として秩父庄司畠山重忠が手植えしたと伝えられています。
側で見ると圧倒的な存在感に心が奪われます。
夫婦杉
ご神木の正面には、これもまた大きな杉の木があります。
夫婦杉です。
参拝者による絵馬がたくさんあるのが見えます。
この杉の周りをと大切な人と手をつないで3回まわる姿が時々見られます。
そうすることで「縁結び」「家内安全」「子孫繁栄」の3つの御利益があるそうです。
夫婦や恋人、友人などと一緒に訪れたいですね。