「Sir Duke(愛するデューク)」は、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)が1976年にリリースしたアルバム「キー・オブ・ライフ(Songs in the Key of Life)」の5曲目に収録されています。
このアルバム自体が大ヒットした作品で、アメリカのビルボードチャートでは13週連続で1位を獲得しました。

その中でも「Sir Duke」は特に人気の高い曲で、シングルカットされアメリカで1位、イギリスで2位を記録しました。
「Sir Duke」はデューク・エリントンへ捧げた曲として知られており、カウント・ベイシー、グレン・ミラー、ルイ・アームストロング、エラ・フィッツジェラルドなどのジャスメンが歌詞に登場します。

ここではそんな「Sir Duke(愛するデューク)」のオリジナルとカバーを聴き比べてみたいと思います。

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スティーヴィー・ワンダーの「Sir Duke」


まずはオリジナルのスティーヴィー・ワンダーによる「Sir Duke」です。
ホーン・セクションが奏でる華やかなイントロで、一瞬にして曲の雰囲気に引きずり込まれます。
トヨタ・ノアのCMで流れていたことを思い出す方も多いかもしれません。
こちらの映像は2009年のロンドンでのライブ映像です。

ネイザン・イーストの「Sir Duke」


こちらはネイザン・イースト(Nathan East)による「Sir Duke」のカバーです。
歌は入っておらず、ベースがメロディを担当しています。
ジャズ・フュージョンの分野で活躍しており世界最高のベーシストと称えられる彼の演奏は必聴です。
原曲もノリの良いグルーブ感たっぷりの演奏ですが、こちらの演奏も聞き逃すわけにはいきません。

土岐麻子の「Sir Duke」


日本のカフェで流れているようなアレンジに仕上がっているのが土岐麻子による「Sir Duke」のカバーです。
「Cymbals」のボーカリストとしても活躍した彼女のイメージ通りの浮遊感のある爽やかな音楽が印象的です。
原曲と楽器や音色の選択がかなり異なるため、かなり原曲とは異なる曲の印象を受けます。
生楽器よりも電子サウンドの色合い濃くなっても美しい音楽ですね。

ポール・ギルバートの「Sir Duke」


ポール・ギルバートも「Sir Duke」をカバーしています。
「レーサーX」や「MR.BIG」で活躍した速弾きギタリストがカバーしているのは少し意外です。
もちろん彼らしいギターソロが間奏では待っています。
原曲とかけ離れたアレンジではありませんが、やはりブラックミュージックの要素は余り感じられない仕上がりとなっています。
こちらは2013年のIbanez Guitar Festivalでのライブ映像です。

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