京都、会津などは幕末好きにとても人気のスポットです。
しかし東京にも幕末を感じることのできるスポットは多くあります。
幕末は江戸時代ですので、幕末スポットが江戸にあるのも当然ですね。
東京では現存しているものが少ないのが悲しいところではあります。
今回は桜田門駅周辺の幕末スポットを紹介したいと思います。
桜田門駅となると当然「桜田門外の変」が中心になってきます。
当時の情景を思い浮かべて散策してみてください。
桜田門外の変を簡単に説明しておきます。
桜田門外の変とは1860年に江戸幕府の大老・井伊直弼が暗殺された出来事を指します。
幕府は幕末の動乱の中、T.ハリスらの圧力に屈して日米修好通商条約に調印します。
攘夷派の志士たちは幕府のこの身勝手な行動に腹を立てます。
そして幕府への不満はつのり水戸浪士を中心とした集団により井伊直弼は桜田門の外で白昼堂々の中殺害されてしまうのです。
これは幕府の権力を失墜させるきっかけの一つにもなりました。
桜田門
桜田門は当時のまま現存しており国の重要文化財に指定されています。
現存している城門の中では最も広い門です。
1860年に当時の幕府の大老であった井伊直弼は、この門の周りで待ち伏せしていた水戸浪士らに襲われて命を落とします。
彦根藩井伊家上屋敷から桜田門までは500メートルほどの距離です。
井伊が襲撃されたときには、行列の最後尾はまだ上屋敷の中だったと言われています。
杵築藩松平家上屋敷跡(警視庁)
桜田十八士は江戸城に向かう井伊直弼を大名行列を見物するふりをして待ち伏せしました。
その待ち伏せをした場所が、現在の警視庁がある辺りです。
桜田門外の変が起きたまさにその現場ですね。
桜田門の外のお濠側と杵築藩松平家上屋敷前で二手に別れる作戦だったそうです。
彦根藩井伊家上屋敷跡(国会前庭)
桜田門外の変のときに井伊直弼が出発をした上屋敷です。
現在は国会前庭となっています。
北側の洋式庭園が彦根藩井伊家上屋敷跡となります。
ここにある憲政記念館では、憲政の歴史や国会の運営について勉強することができます。
ここを出発して桜田門まで歩いてみるのもアリかもしれませんね。
米沢藩上杉家上屋敷跡
住所:東京都千代田区霞が関1-1-1
米沢藩上杉家上屋敷は現在は法務省の庁舎が建っています。
こちらは幕末には直接関係はありませんが、旧庁舎は明治28年に建てられた歴史的建造物です。
国の重要文化財として指定されています。
桜田門駅を訪れたついでには、寄ってみる価値アリの建物です。