ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは数多くのオペラの傑作を残しています。
その中でも「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」は
「ダ・ポンテ三部作」として音楽好きでは有名ですね。
ダ・ポンテとはその3つのオペラの台本を書いた作家です。

その中で今回はフィガロの結婚のあらすじを簡単に紹介します。
フィガロの結婚の序曲は余りにも有名で、クラシックファンではなくても1度は聴いたことのある音楽ではないでしょうか。

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フィガロが結婚するまでのドタバタ劇

フィガロは
アルマヴィーヴァ伯爵に仕えている何でも屋です。
そしてその奥さんになる人はスザンナ。
彼女は伯爵夫人に仕えている小間使いです。

フィガロとスザンナの婚礼の日
朝早くからフィガロは
伯爵に与えられた新しい部屋の家具の配置を考えています。
「二人の新しい部屋を伯爵様がくれたよ」
と喜ぶフィガロにスザンナは
「貴方の伯爵様はある考えがあって
私たちの部屋をここにしたのよ。」
とその理由を話します。

ある考えとは…
初夜権の復活!!
伯爵は自分のそばにスザンナを住まわせ
自分のものにしようとしたのです。

フィガロとスザンナは
伯爵の思い通りにいかないように策を練ることに。
ですがお互い仕事がある為、それぞれ考えることにします。
そうするとどうしても行き違いがあるわけで…

その日の夜
スザンナは伯爵をくら~い木の下へ呼び出します。
実はそこで伯爵を待っているのは
スザンナに扮した伯爵夫人。
外灯もない暗い場所では
顔は良く見えませんからね。

そこへ居合わせたフィガロは
スザンナと伯爵夫人が
入れ替わっていることを知らず憤慨します。
すると伯爵夫人(になりすましたスザンナ)が現れますが
フィガロは暗い中でもその声を聞いて
すぐにスザンナだということに気づきます。

フィガロとスザンナは伯爵にわざと見えるように
フィガロと伯爵夫人の浮気現場を装います。
嫉妬深い伯爵はもちろん激怒。
と、そこに本物の伯爵夫人が登場し
伯爵は自分の浮気を反省します。

三時間のオペラがとっても簡単な解説になってしまいましたね。

フィガロは町の何でも屋

フィガロは町の何でも屋というのは
ロッシーニのオペラ「セビリャの理髪師」で出てくる歌詞ですが…
実は両方とも同一人物の話なんです。
ボーマルシェというフランスの劇作家がフィガロ三部作として
「セビリャの理髪師」
「フィガロの結婚」
「罪ある母」
という題でフィガロの話を書いているのです。

楽しいアンサンブルの数々!!

アンサンブルとはオペラでは二人以上で同時に歌う曲。
日本語で言ったら重唱ですね。
モーツァルトのオペラには沢山の楽しいアンサンブルが出てきます。
登場人物それぞれの思いが入り混じって綺麗なハーモニーや面白い掛け合いが生まれます。

授業で聴いたあの曲!?

このオペラは音楽の授業に取り上げられることも多く
いつか先生が流してくれた…かもしれない…
あと、学校訪問でこれらの曲を歌う歌手の方も多いかもしれませんね。

第一幕
フィガロのアリア(もう飛ぶまいぞ、この蝶々)

第二幕
ケルビーノのアリア(恋とはどんなものかしら)

おっと、序曲も忘れちゃいけないですね。

対訳は直訳とは違い訳詞者それぞれの解釈が練り込まれています。
イタリア語を勉強して自分なりに意味を調べて対訳を作ってみるのもオペラを楽しむ一つかもしれません。

オペラDVDやオペラCDなどたくさんの名盤が出ています。
それを聴き比べるのも楽しいですよ。

このDVDはウィーン国立歌劇場の日本公演です。
前衛的な演出や現代的な演出が流行っていますが、まずはこのようなスタンダードな舞台がオススメです。
歌手陣も往年の名歌手ぞろいで聴きごたえ十分ですよ!

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