熱帯魚は見ているだけで心を落ち着かせてくれます。
今も昔も熱帯魚は観賞魚としてとても人気のある魚です。

その中でも特に人気があるのがカクレクマノミを筆頭としたクマノミの仲間たちです。
色鮮やかな体に可愛らしい目が私たちを癒してくれます。

カクレクマノミの人気はディズニーの映画であるファインディングニモでさらに高まりました。
アカデミー賞を受賞した作品でもあります。
この作品をきっかけに、カクレクマノミは一気に超有名魚の仲間入りとなりました。

そんなクマノミに関する驚くべき事実を今日は紹介したいと思います。
clownfish

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クマノミの群れの中にメスは一匹しかいない

クマノミはイワシのように普段群れを作って生活する魚です。
映画で観たことがあるかもしれませんが、クマノミはイソギンチャクの中で群れを作っています。

クマノミの驚くべき事実は、その群れの中のオスとメスの数にあります。

一つのクマノミたちの群れの中にメスはたった一匹しかいないのです。
そのメスを特定するのはとても簡単です。
1番大きいクマノミがメスとなります。
また、2番目に大きいクマノミがオスになります。
この2匹がカップルになるわけです。

3番目以下なのですが、3番目以下のクマノミはすべて性別は決まっていません。
クマノミの幼魚に性別はないのです。
ちなみにほとんどのクマノミは成長するとオスになります。

体の大きさで性別が決まるなんて不思議な話ですね。

メスが死ぬとオスがメスになる

魚ですから寿命があります。
メスの魚もいつか死んでしまいます。

メスが死ぬとその群れの中にメスがいなくなります。
群れにメスが必要になるわけです。

そうなると次にメスになるのは、今まで2番目に大きかったクマノミです。

そう!オスのクマノミですね。
オスのクマノミがメスへと変身するのです。
そして3番目に大きかったクマノミがオスになります。
また新たなカップルが誕生するわけです。

繁殖のためにクマノミは性転換をするのです。
まさに生物の神秘ですね。

性転換の神秘にはホルモンが関係している

クマノミたちは目で見て自分たちの体の大きさを確認しています。
群れからメスがいなくなると、2番目に大きかったオスのクマノミが自分が1番大きいことを認識します。
その情報が脳内に伝達され、分泌されるホルモンが男性ホルモンから女性ホルモンへと変わるというのです。

よく多くの卵を産むために、1番大きなクマノミがメスになろうとするのです。
より多くの子孫を残すために自然とそうなっていったのかもしれません。

生命の神秘は謎で包まれていますね。

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