楽器にスポットを当ててクラシック音楽を楽しむテーマ、今回はオーボエ編です。

オーボエの原点は古代ギリシアの伝説にまで遡り、マルシュアスが吹いた縦笛アウロスだと言われています。
クラリネットを大きくしたような印象ですが、クラリネットのリードは1枚でオーボエのリードは2枚です。
いわゆるオーボエはダブルリードの楽器です。

木管楽器の中でも演奏が難しいとされている一方で、多くの息を必要としないため、身体の小さい人でも向いていると言われています。

ここではオーボエが楽しめるクラシック音楽の名曲をいくつか紹介したいと思います。

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オーボエの音色が楽しめるクラシック音楽の名曲

モーツァルト「オーボエ四重奏曲」


この作品は、1781年に作曲されたもので、オーボエと弦楽のための室内楽曲の中での代表的な作品として知られています。
ちょうどこの頃モーツァルトはオペラ「イドメネオ」の上演のためにドイツのミュンヘンを訪れていました。

その滞在中に名オーボエ奏者でモーツァルトの友人でもあったフリードリヒ・ラムのためにこの「オーボエ四重奏曲」は作曲されました。

モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ」


「コジ・ファン・トゥッテ」は、モーツァルトが1790年に作曲したオペラ・ブッファです。
台本は「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」と同じロレンツォ・ダ・ポンテによって書かれています。
音楽が美しいだけではなくストリーも面白く、オペラ歌手にとってもレパートリーにしときたい重要な作品です。
すべての役柄の人物に重要な音楽が与えられているのも特徴的です。

いわゆる「浮気」をテーマとしたオペラなので「低俗的」という理由からしばらくは正当な評価を得られませんでしたが、今ではモーツァルトの数あるオペラの中でも傑作だと評価されています。

このオペラの序曲でオーボエは重要な役割を果たしています。

ベートーヴェン「交響曲第3番(エロイカ・英雄)」の第2楽章


ベートーヴェンの「交響曲第3番(エロイカ・英雄)」は1804年に完成されました。
ベートーヴェン自身が納得した会心の作品で、言わずとしれたベートーヴェンだけではなくこの時代を代表する作品です。
これまでの交響曲はハイドンなどを代表する作品を聴けばわかるように、大作と呼ばれるものは多くありませんでした。
ベートーヴェンは交響曲を発展させ、壮大でスケールの大きいものへとしたのです。

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