楽器にスポットを当ててクラシック音楽を楽しむテーマ、今回はリコーダー編です。
リコーダーは音楽の授業で使われることもあり、日本でも馴染みの深い楽器の一つです。
リコーダーはいわゆる縦笛で、日本では尺八がその仲間に入ります。
リコーダーの歴史は古く15~16世紀のルネサンス時代には楽器として完成し、バッハやヘンデルが活躍したバロック時代ではリコーダーの全盛期を迎えました。
バロック時代頃までは縦笛のことをフルートとも言っていたため、この時代のフルートはリコーダーを指すこともあります。
モーツァルトやベートーヴェンが活躍した古典の時代には、オーケストラの編成も増えて音量も大きくなってきたため、リコーダーの活躍する場は次第に少なくなっていきます。
ここではリコーダーが楽しめるクラシック音楽の名曲をいくつか紹介したいと思います。
リコーダーの音色が楽しめるクラシック音楽の名曲
ヴィヴァルディ「フルート協奏曲(ごしきひわ)」
ヴィヴァルディ「フルート協奏曲(ごしきひわ)」はフルート協奏曲集作品10の第3曲にあたります。
ごしきひわ(Cadellino)という鳥の名前の標題は、ヴィヴァルディが鳥の鳴き声を真似したためと言われています。
また「リコーダー協奏曲」とも言われています。
フルートで演奏されることもありますが、こちらの映像はリコーダーで演奏されたものです。
バッハ「ブランデンブルク協奏曲」
バッハの「ブランデンブルク協奏曲」は1721年にブランデンブルク辺境伯に献呈された6曲からなる合奏協奏曲集です。
6曲につながりはなく、1曲ずつの曲を集めたものです。
ケーテンの宮廷楽長時代に宮廷楽団が縮小されてしまったために、次の職のための就職活動の一環として作曲されたのではとも言われています。
こちらの映像はその中の第2番ですが、第4番でもリコーダーが活躍します。
テレマンのリコーダーと弦合奏のための組曲 イ短調
テレマンはドイツ生まれのバロック時代の作曲家です。
数多くのクラシック音楽の作曲家の中でも、群を抜いてたくさんの曲を作曲したことで知られています。
オルガン、リュートなど多彩の楽器を弾きこなしたことでも有名で、その中でもリコーダーの腕は随一だったと言われています。
作曲家でもありリコーダー奏者でもあったテレマンが書いた作品というわけですね。
まさにリコーダーが主役で終始リコーダーの音楽が楽しめる名曲です。
今でこそバッハやヘンデルに比べて知名度は劣りますが、当時は時代を代表する音楽家として活躍していました。
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