楽器にスポットを当ててクラシック音楽を楽しむテーマ、今回はトランペット編です。
トランペットは金管楽器の仲間で、その中で最高音域を担当します。
ギリシャ、ローマの時代には戦争行進の際に吹かれ、17世紀には純粋な楽器として演奏されはじめました。
しばらくはトランペットは未完成の楽器で、今のように音程が自由に演奏されるようになったのは19世紀まで待つことになります。
あの誰もが知っているトランペットの形は、職人がハンマーで叩くことにより作られます。
ここではトランペットが楽しめるクラシック音楽の名曲をいくつか紹介したいと思います。
トランペットの音色が楽しめるクラシック音楽の名曲
メンデルスゾーン「結婚行進曲」
メンデルスゾーン「結婚行進曲」は結婚式のザ・定番の曲で、新郎新婦の入場や退場のシーンでよく演奏されています。
「夏の夜の夢」の中の1曲として作曲され、これはメンデルスゾーンがまだ17歳(1826年)の頃でした。
タイトルからわかるようにシェイクスピアの戯曲「夏の夜の夢」がもとになっています。
この映像はアバド指揮、ベルリンフィル演奏によるものです。
ヴェルディ「アイーダ」より凱旋行進曲
イタリアオペラを代表する作曲家ヴェルディの「アイーダ」は1871年に初演されたオペラです。
スタンダードな演出では、多くの合唱団と豪華なセットを必要とするため、とても費用がかかるオペラでもあります。
「凱旋行進曲」はこのオペラでの第2幕第2場で演奏されます。
日本ではサッカーの応援歌としても使われているため、とても馴染みの深い曲です。
こちらの映像はニューヨークのメトロポリタン歌劇場による1989年の公演です。
これほどお金のかかったオペラは近年ではほとんど見られなくなりました。
クラーク「トランペット・ヴォランタリー」
ジェレマイア・クラークは17世紀後半から18世紀前半に活躍したイギリスの作曲家です。
クラークの名は知られていませんが、この「トランペット・ヴォランタリー」は誰もが1度は聴いたことがあるであろう有名な曲です。
もともとは「デンマーク王子の行進」というタイトルの曲で、ハープシコードという鍵盤楽器のための曲でした。
これが編曲され今ではトランペットでの演奏で聴くことがほとんどです。
これも結婚式でよく演奏されます。
トランペットはとても華やかできらびやかなので、結婚式にピッタリな楽器なのかもしれません。
ヘンデル「水上の音楽」
バロック時代を代表する作曲家ヘンデルの「水上の音楽」はテムズ川での国王ジョージ1世の舟遊びのために書かれた曲です。
王様との和解のために作られたと長い間されてきましたが、近年の研究でこの情報は間違いだと考えられています。
単純に舟遊びのために書かれた曲だというのが有力説です。
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