「New York State of Mind」はアメリカのミュージシャン、ビリー・ジョエル(Billy Joel)を象徴する曲の一つです。

この曲は1976年にリリースされた「Turnstiles」に収録されています。
ただ、アルバム自体も大ヒットしたわけではなく、「New York State of Mind」もシングルカットされたわけではありません。
ビリーがコンサートで毎回取り上げることで、次第にファンの間でも人気が高まってきました。

この曲は3年間を過ごしたロサンゼルスを離れ、東海岸に戻ってきた際に書かれたビリーのニューヨークに対する思いのこもった曲です。
ここではそんな「New York State of Mind」のオリジナルとカバーを聴き比べてみたいと思います。

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ビリー・ジョエルの「New York State of Mind」


まずはオリジナルのビリー・ジョエルによる「New York State of Mind」です。
こちらは2006年に来日した際の東京ドームでのライブ映像です。
年を重ねても衰えないビリーの歌唱にうっとりとします。
もちろんピアノプレイも必聴です。

バーブラ・ストライサンドの「New York State of Mind」


こちらはニューヨークで生まれ女優としても活躍したバーブラ・ストライサンド(Barbra Streisand)による「New York State of Mind」です。
彼女はアカデミー賞において主演女優賞(「ファニー・ガール」)もアカデミー歌曲賞(「スター誕生」)も受賞している多彩な人物です。
その他にも、エミー賞、グラミー賞、ゴールデングローブ賞、トニー賞など様々な賞を受賞しています。
1970年代後半に人気はすさまじく、彼女よりアルバムの売り上げが多かったのはビートルズとエルヴィス・プレスリーだけだったそうです。
そんな彼女が、この曲では無駄な色付けのない真っ直ぐな声で、美しく歌いあげています。

リア・ミシェルとメリッサ・ブノワの「New York State of Mind」


ミュージカルで大活躍しているリア・ミシェル(Lea Michele/1986-)もニューヨーク出身です。
アメリカのテレビドラマ「glee(グリー)」のレイチェル・ベリー役で大ブレイクした彼女が役内で歌っているのが、この「New York State of Mind」です。
一緒に歌っているメリッサ・ブノワ(Melissa Benoist/1988-)はコロラド出身で、同じく「glee(グリー)」で大ブレイクしました。

1980年代後半生まれの若い世代らしい歌い方で、ビリー・ジョエルやバーブラ・ストライサンドとは違った現代的な匂いを感じさせてくれます。

ラミン・カリムルーの「New York State of Mind」


「New York State of Mind」はミュージカル歌手にも好まれるようです。
主にミュージカルの分野で活躍しているラミン・カリムルー(Ramin Karimloo/1978-)もこの曲を歌いあげています。
2007年にウエスト・エンド史上最年少の28歳で「オペラ座の怪人」の主役を演じ、2011年の「オペラ座の怪人25周年記念公演」でも主役を信じた彼の歌唱力は必聴です。
正規の教育を受けず、独学で音楽を学んでスターに上り詰めた歌手です。

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