ここでは国際的テノール歌手、ヨナス・カウフマン(Jonas Kaufmann)のプロフィール等を紹介します。
ヨナス・カウフマンは1969年7月10日生まれのドイツのテノール歌手です。
端正なマスクに加えて、力強く抒情的な歌声が特徴的で、「カルメン」のホセ役、「トスカ」のカヴァラドッシ、「ドン・カルロ」のタイトルロールなどで脚光を浴びています。
キャンセルの多い歌手としても知られていますが、一度は聴いておきたいスター歌手の一人です。
ドイツ・ミュンヘンで生まれる
保険会社に勤める父親、幼稚園教師の母親のもと1969年7月10日にヨナス・カウフマンはミュンヘンで生まれました。
8歳の時にピアノを学び始め、小学生の頃が合唱団にも所属していました。
数学を得意としていましたが、20歳の頃に地元ミュンヘンの音楽大学で歌を本格的に勉強し始めます。
1994年に卒業し、1995年からはアメリカのバリトン歌手であるマイケル・ローズから発声法を学びました。
プロとしてのキャリア
25歳でのプロデビュー
ヨナス・カウフマンは1994年にドイツのザールブリュッケン州立劇場でプロとしてのキャリアをスタートします。
そのままシュツットガルトやハンブルク国立劇場などでも出演すると、キャリアを積みパリのオペラ座、ミラノのスカラ座でもデビューします。
そして1999年にはザルツブルク音楽祭にも出演しました。
そして、2001年にはチューリッヒ歌劇場の専属歌手となります。
プロとしての活動は順調に歩み始めましたが、カウフマンがスターになるまでにはしばらく時間がかかりました。
カウフマン当たり役の「ホセ」と「カヴァラドッシ」など
くすぶっていたカウフマンですが、2006年にコヴェント・ガーデンで「カルメン」ホセ役で称賛を浴びると、同年にメトロポリタン歌劇場で「椿姫」アルフレード役(ヴィオレッタ役:ゲオルギュー)を歌いデビューし注目を一気に集めます。
2008年にはコヴェント・ガーデンで「トスカ」カヴァラドッシ役を初めて歌い、再び大きな称賛を受けました。
さらに同年、マスネの「マノン」や「ローエングリン」のタイトルロールも演じ、スーパースターとしての階段を上りはじめます。
「ローエングリン」のタイトルロールは、2010年のバイロイト音楽祭のオープニング公演でも演じました。
2010年のカウフマンのウェルテルも必聴
ヨナス・カウフマンは2010年には「ウェルテル」のタイトルロールも演じます。
これはブルーレイ・DVDとして映像化もされており、聴いておきたい録音の一つです。
2011年手術からの復活
胸部からリンパ節を取り除く手術を受けたヨナス・カウフマンでしたが、2011年メトロポリタン歌劇場の「ファウスト」で復活を印象付けます。
そして2013年には同じくメトで「パルジファル」のタイトルロールも演じます。
近年の主なスケジュール
2015年
「アンドレア・シェニエ」 タイトルロール(ロイヤルオペラ)
「道化師」 カニオ(ザルツブルク・イースター音楽祭)
「カヴァレリア・ルスティカーナ」 トゥリッドゥ(ザルツブルク・イースター音楽祭)
「カルメン」ホセ(オランジュ音楽祭)※フランス
「フィデリオ」フロレスタン(ザルツブルク音楽祭)
「アイーダ」 ラダメス(バイエルン国立歌劇場)
2016年
「トスカ」カヴァラドッシ(ウィーン国立歌劇場)
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」ヴァルター・フォン・シュトルツィング(バイエルン国立歌劇場)
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」ヴァルター・フォン・シュトルツィングミュンヘン・オペラ・フェスティバル
2017年
「トスカ」カヴァラドッシ(ウィーン国立歌劇場)
「ローエングリン」タイトルロール(パリ国立オペラ)
3人の子を持つお父さん
ちなみにプライベートはと言うと、メゾ・ソプラノ歌手と結婚していましたが2014年に離婚しています。
またカウフマンと彼女の間には子供が3人います。