ピースの又吉直樹さんの火花で、文学界が様々なメディアに取り上げられていますね。
普段小説などを読まないが、火花は読んだ
という方も多いのではないのでしょうか。
しかし、もちろんですが盛り上がっている作品は又吉さんの火花だけではありません。
そこで、2015年夏に注目されている作品を他にも紹介しようと思います。
「村上さんのところ」村上春樹
期間限定サイトで読者から募った473の質問に本人自らが回答しています。
質問は合計で約3万7千通もあったそうです。
そのうち3000通以上に村上さんは回答されましたが、その中からピックアップして選ばれた473通です。
フジモトマサルさんのイラストマンガ約50点付きです。
村上春樹さんが正面からぶつかって読者からの質問に誠心誠意答えてくれています。
人生の中で、プライベートから仕事まで自分のことについて考えさせてくれる本です。
自分の価値観や人生観に良い意味で何かしら影響を与えてくれると思います。
もちろん、村上春樹さんの人間性の奥深くまで見える気がしてそこもオススメです。
「あの家に暮らす四人の女」三浦しをん
直木賞作家の三浦しをんさんは、
直木賞受賞作の
「まほろ駅前多田便利軒」
本屋大賞受賞作の
「風が強く吹いている」
その他にも
「船を編む」
など多くのヒット作を生み出している人気作家です。
作品が映画化されてご存知の方もいると思います。
彼女の最新作は
あの家に暮らす四人の女
です。
様々な背景を持つ女性たちの奇妙な共同生活を、おかしく描いた作品です。
主人公は洋館に住む37歳の女性。
その母親は60代。
そこに主人公の友人と後輩が一緒に暮らすことになりました。
洋館の謎である開かずの間を開けたときのその後の展開も楽しみの一つです。
青春時代ではなく、第二の思春期を送り出した女性たちの楽しい物語です。
ちなみに、昭和の文豪である谷崎潤一郎の細雪を現代版にリメイクした作品です。
三浦さんが
大人になって新しく出会った人と、楽しく暮らしていけたらいいな
と思ったことから書かれたそうです。
奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール
「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」でご存知の方も多い渋谷直角さんの最新長編漫画です。
ボサノヴァカバーは自主製作で話題になり出版された漫画です。
奥田民生のようになりたい雑誌編集者が仕事や恋愛に悩む日々を描いた漫画です。
35歳の人生模様がリアルに書かれていています。
とてもタイトルにインパクトがあり、それだけでも興味を惹かれてしましますね。
内容も漫画で読みやすいのに比べ、とても奥深い何かを感じさせます。
登場人物が現実にいそうな人が多く出てきますので、
この登場人物、○○さんに似ているな
というようなことが起こるかもしれません。