日本人の食生活は欧米化してきています。
ダイエットに悩む方も多く、ダイエットブームは廃る気配はありません。
しかし、欧米の文化が入る前の日本では「肥満」の問題は今ほど深刻ではありませんでした。
日本の食事にはダイエットに効果的な様々な要素が取り込まれているからです。
江戸や明治時代まで遡る必要ありません。
昭和の文化にダイエットの秘訣はつまっています。
日本食はダイエットとマッチしたものなのです。
現在は昔に比べて、食べ物が溢れています。
ついつい食べ過ぎてしまう方も多いと思います。
食べ物がなくて困ることは、ほとんどありませんね。
それが一因となっているのも否定はできないかもしれません。
今回は日本食とダイエットについて、取り上げてみようと思います。
昭和の食事がカギ
現代の食生活はどうしても肉に偏る傾向があります。
ステーキ・ハンバーグ・焼肉、どれをとってもとても美味しいです。
ダイエットには不向きと言えます。
では、昭和の日本食を思い出してみましょう。
一般的に思い出されるのは、やはり魚や煮物でしょうか。
昭和の食生活の欠点としては、炭水化物と塩分を取りすぎるということもあります。
良いとこどりをして、健康的な生活を送りたいですね。
東北大学の研究
東北大学大学院農学研究科の面白い研究があります。
昭和35年・昭和50年・平成2年・平成17年の4時代の食事を再現してネズミに食べさせる実験をおこないました。
その結果、昭和50年の食事を食べたネズミが「内臓脂肪の蓄積を予防ができた」「加齢による脂質代謝の異常が少なかった」などの効果が得られたことがわかりました。
昭和50年の食事に健康の秘訣が隠されていたのです。
昭和30年は日本はまだ経済的に豊かでなかったため、おかずが少ない時代でした。
一方、平成2年は食の欧米化が進み肉類が多く野菜の少ない生活に変わってしまっています。
痩せる秘密のつまった食事とは?
では昭和50年の痩せる秘密がつまった食事とは、どのようなものなのでしょうか。
一汁三菜と言われますが、そのイメージの食事をすると健康的です。
サザエさんの食卓がイメージにピッタリだと思います。
魚を中心にタンパク質はしっかりととります。
肉を食べてはいけないわけではありません。
肉を少し添えてあげるのも良いです。
野菜では豆類、繊維の多い根菜類などもバランスよくとれば昭和の食事に近づいてきます。
味噌汁や酢の物を添えれば、お腹も膨らみますのでお米の食べ過ぎも防げます。
・ご飯
・味噌汁
・魚の塩焼き
・ゴボウのきんぴら
・肉じゃが
・酢の物
例としては、このようなメニューです。
まさに、ザ・昭和の食事ですね。
ここを見て現在との違いに気づく方もいると思います。
それは、サラダがないことです。
昭和の日本人は、サラダの代わりに酢の物を食べていました。
当時は海藻の酢の物が多かったそうです。
ドレッシングがないぶん低カロリーなとこも見逃せませんね。
酢の物は、ドレッシングに気をつければサラダでもOKです。
懐かしい食事が、ダイエットに効果的なんて驚きですね。
皆さんも、ときどきは懐かしい日本の食卓を思い出してみてはいかがでしょうか。