京都、会津などは幕末好きにとても人気のスポットです。
しかし東京にも幕末を感じることのできるスポットは多くあります。
今回は水道橋駅・飯田橋駅・御茶ノ水駅の幕末スポットを紹介したいと思います。
これらの地域にはそれぞれの駅で語れるほど多くはありません。
今回は3つの駅をまとめて紹介しようと思います。
東京在住の方は、京都を訪れる前に身近な歴史スポットを旅してみてはいかがでしょうか。
講武所跡(水道橋駅)
住所:千代田区三崎町2-3-1
講武所とは幕府が運営をした武術学校のことです。
ペリー来航後に幕府によって設置され、ここで旗本や御家人が剣術・槍術・砲術を学びました。
著名な講師には勝海舟や大村益次郎などがいます。
維新後には陸軍の練兵場となりました。
現在では日本大学法学部図書館が建っています。
新徴組屯所跡(飯田橋駅)
住所:東京都千代田区飯田橋1-8
1862年、清河八郎は朝廷に攘夷を約束するために上洛する将軍・家茂を警護することを名目に浪士組を結成しました。
しかし清河の真の目的は攘夷でした。
清河は京都に着くと「浪士組は攘夷実行が本務である」との演説をおこないます。
幕府へ忠義を誓っていた近藤勇や芹沢鴨らはこれに反発し、清河と別れ新選組を結成しました。
残った浪士組は幕府の命で江戸へ帰りますが、危険人物である清河は幕臣・佐々木忠三郎らに暗殺されてしまいます。
幕府は行き場を困っていた浪士組を、新たに「新徴組」と名づけて、江戸の警備を命じます。
そして新徴組は当時ここにあった武家屋敷を屯所として江戸の警備にあたりました。
ここが江戸の治安を守るパトロールの拠点だったわけですね。
JR飯田橋駅から九段下へ向かう目白通り付近は13もの歴史遺跡を案内する標柱が立っています。
標識を見ながら散歩するだけでも面白いかもしれません。
ニコライ堂(御茶ノ水駅)
住所:千代田区神田駿河台4-1-3
ニコライ堂は坂本龍馬のいとこである山本琢磨が司祭を務めたこともあります。
山本琢磨は日本ハリストス正教会で最初の正教徒となり、初めて日本人で司祭となった人物です。
また山本はニコライ堂の建設にも関わりました。
現在の建物は1929年に修復されたものです。
ニコライ堂は、日本ハリストス正教会の聖堂でギリシャカトリックの大主教カサーツキン・ニコライが1891(明治24)年に建てました。
ニコライ堂の愛称は名前は人物名が由来です。
緑色の高さ35メートルのドーム屋根が特徴です。
日本で初めての本格的なビザンティン様式の教会建築と言われています。
建物はロシアの美術家シチュルポフが設計し、明治維新期の有名な建築家であるJ・コンドルが修正して完成しました。
1962年に国の重要文化財にも指定されています。
午後から300円の寄付金を払って入場することができます。