食で贅沢したいときに、外せないのが牛肉です。
輸入牛でも美味しいですが、特に和牛は日本人の味覚に改良を重ねているだけあってその味は絶品です。
そえれでは日本人の求める和牛とはいったいどのようなものでしょう。
味はもちろんですが、食感や香りもとても重要なポイントです。
ここでは和牛と輸入牛の違いを簡単に紹介したいと思います。
味の違いはない!?
和牛に求めるのは「やっぱり味だ!」と思ってしまいますが、実は牛肉の味は和牛でも輸入牛でもそれほど変わりません。
もったいないかもしれませんが、高級和牛と輸入牛を「目を閉じて、鼻をつまんで」口の中に入れて味を比べてみてください。
悲しいことに味の違いはあまり感じないはずです。
このような研究結果も実際畜産大学から報告されています。
和牛は柔らかさが勝負
味に違いがないのなら、なぜあそこまで美味しさが違うように感じるのでしょうか。
実は肉の柔らかさがポイントです。
「和牛=口の中でとろける」というイメージがみなさんあると思います。
味よりも食感の方が、美味しさを決める大きなウェイトを牛肉の場合は占めているのです。
もちろんこれは「日本人の感覚」に合わせた場合のことです。
外国人の場合は、「柔らかいと食べごたえがない」と感じる人もいます。
ただ、日本人の場合は多少なりとも「柔らかいかどうかが」美味しさの判断基準となっています。
香りは和牛の特徴
食感は人により好みの違いがあります。
しかし、和牛にって輸入牛にはないものが一つあります。
それは「香り」です。
和牛は甘い香りがするのが特徴です。
例を挙げると、松坂牛はココナッツや樹木の香りが楽しめると言われています。
この香りが口の中で広がり、より一層美味しく感じるのです。
鼻をつまんで「柔らかい和牛」と「柔らかい輸入牛」を食べ比べてみてください。
意外と違いは大きくないはずです。
しかし、鼻をつまむのを止めたとたんに和牛からは芳醇な香りが広がります。
これは、日本人が長年かけて作り出した芸術だと言っても過言ではないと思います。
和牛を食べるときは、食感と香りを楽しんで堪能してみてはいかがでしょうか。
また違った味わい方が楽しめるかもしれませんよ。
国産牛は和牛ではない
ちなみに国産牛と和牛は違います。
「和牛は日本の牛」ですが、国産は日本の牛とは限りません。
輸入されてから三カ月以上日本で飼育されれば、国産牛となります。
アメリカ産でもオーストラリア産でも生きたまま輸入して飼育すれば、短期間で国産牛に早変わりするわけです。
ちなみに和牛と認定されていない国内で育てられた牛も国産牛です。
国産牛は「日本の牛と外国の牛が混ざっている」ということですね。