楽器にスポットを当ててクラシック音楽を楽しむテーマ、今回はファゴット編です。
ファゴットは、ダブルリードの木管楽器で深い低音の響きが特徴的です。
またとても長い楽器で、長さは135センチほどもあります。
ファゴットの先祖の楽器は16世紀くらいからありましたが、長い間未完成の楽器でした。
モーツァルトの「ファゴット協奏曲」が作曲された頃も、製作者によって運指法が違うなどの楽器によって違いがありました。
今の形に近づき始めるには19世紀前半までかかります。
ここではファゴットが楽しめるクラシック音楽の名曲をいくつか紹介したいと思います。
ファゴットの音色が楽しめるクラシック音楽の名曲
モーツァルト「ファゴット協奏曲」
「ファゴット協奏曲」は1774年のモーツァルトが18歳の時に作曲された作品で、あらゆるファゴット協奏曲の中でも特に有名な作品です。
モーツァルトは他にもファゴット協奏曲を書いたと言われていますが、現存する作品はこの作品のみです。
1774年12月にオペラ「偽の女庭師」の上演のために父とミュンヘンへ出発する直前に書かれた作品だと言われています。
また1774年はザルツブルクで宮廷音楽家としての職を務めはじめた年でもあります。
デュカスの交響詩「魔法使いの弟子」
デュカスはフランス・パリで1865年に生まれた作曲家で、交響詩「魔法使いの弟子」は1897年の彼が31歳の時に作曲された管弦楽曲です。
デュカスは完璧に納得いかない作品は捨ててしまうという「芸術家のイメージそのもの」のような性格で、自分自身の作品を多くを捨ててしまっています。
デュカスは13作品しか残しておらず、この「魔法使いの弟子」はその中の1作品で彼の代表作品でもあります。
ゲーテが1797年に書いた同名のバラード(物語詩)のフランス語訳にもとに作られました。
この作品はファゴットが重要な役割を果たす作品としても知られています。
チャイコフスキー「交響曲第6番(悲愴)」
チャイコフスキーの「交響曲第6番(悲愴)」は1893年の作品で、19世紀後半を代表する交響曲として知られています。
様々な説がありますが、この「悲愴」という言葉はチャイコフスキー自身が付けてのが有力とされています。
この作品の初演が終わった9日後にチャイコフスキーがこの世を去り、この作品はチャイコフスキーにとっての最後の大作であり傑作でもあります。
この作品の第1楽章のはじめでファゴットは活躍します。
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