戦いにおいて個人が活躍したのは、江戸時代までだと言われています。
明治期に入ると、個人の勝負ではなく文明の勝負へと変わってきました。
戦いと言うよりは戦争というべきかもしれません。

今回はその個人が輝いた最後の時代である幕末の「最強剣士」を考察してみたいと思います。

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道場部門では「幕末の三剣士」がトップか

幕末の動乱期は多くの戦いが起きました。
京都の治安も悪く、殺傷事件も数多く起こりました。

ペリー来航をはじめ、この頃は多くの異国船が日本に訪れています。
危機感をもった諸藩は、武術を奨励し始めます。
江戸の道場には多くの藩士で溢れかえったのです。

幕末江戸三大道場

なかでも
士学館(鏡新明智流)・・・桃井直由が開設
玄武館(北辰一刀流)・・・千葉周作が開設
練兵館(神道無念流)・・・斎藤弥九郎が開設
は江戸三大道場として賑わいました。

「位は桃井、技は千葉、力は斎藤」と称されたそうです。

幕末の三剣士

しかし、名門から必ず強い人物が出るわけではありません。
男谷信友(直心影流)
島田虎之助(直心影流)
大石進(大石神影流)
の三名が「幕末の三剣士」として知れ渡っていました。

男谷信友は、大石進との試合で初戦は勝ちました。
しかし、再戦では大石得意の左片手突きをかわすことができず負けてしましました。

ちなみに、島田虎之助は男谷信友の弟子です。

中々判断が難しいので、「道場部門」は「幕末の三剣士」がトップということにしときましょう。

doujyou

団体戦部門は新撰組の圧勝

実戦での団体戦部門では新撰組が文句なしだと思います。
経験値が他の追随を許しません。

敵から逃げたら、新撰組では切腹です。
隊士たちはまさに「命がけ」で戦っていました。

池田屋事件

新撰組の強さの象徴が池田屋事件です。

近藤勇と沖田総司だけで20人以上を倒したと言われています。
まさに最強です。

こうなると新撰組をすべてのトップにしたいところですが、彼らは常に複数で行動していました。
1対1での戦いは未知数ということです。

ですので新撰組は団体戦部門トップということにしておきます。

個人戦は「幕末の四大人斬り」をノミネート

幕末ではいわゆる「暗殺」も数多くありました。

なかでも、
田中新兵衛
河上彦斎
岡田以蔵
中村半次郎(桐野利秋)
は「幕末の四大人斬り」として恐れられていました。

ここでは「幕末の四大人斬り」をノミネートします。
1対1の戦いがあまりなかった中で、岡田以蔵は1対1の戦いにおいても強さを誇ったそうです。
その点で、個人的には岡田以蔵が一押しです。

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